現役Ｊリーガー６人が協力し、小学校５、６年生を対象にしたサッカー大会「株式会社スプリングエステートｐｒｅｓｅｎｔｓ ＨＥＲＯＥＳ ＣＨＡＭＰＩＯＮＳＨＩＰ～プロサッカー選手が創る次世代への架け橋～」が３月４、５日の２日間、福島県楢葉町のＪヴィレッジで開催された。
開催に関わったのはＧ大阪のＦＷ鈴木武蔵、札幌ＭＦ荒野拓馬、岐阜ＤＦ宇賀神友弥、湘南ＤＦ岡本拓也、京都ＭＦ松田天馬、同ＭＦ川崎颯太の現役Ｊリーガー６人。鈴木と荒野が北海道で、宇賀神が埼玉、岡本が神奈川、松田と川崎が京都でこの大会の予選となる冠大会をこれまでに開催。４地区の優勝チームにいわきＦＣ Ｇｉｒｌｓ Ｕ―１３（女子チームで唯一１３歳以下で構成）ら地元の３チームを加えた計７チームがピッチを所狭しと走り回った。大会は不動産業を営む株式会社スプリングエステートをはじめとしたスポンサーの協力で、子どもたちの費用は大会主催者サイドが全額負担。Ｊ３福島のユース年代の選手たちが審判など大会運営を協力。２日間にわたった熱戦は埼玉から参戦したエクセレントフィートが制した。
１日目終了後にピッチ外の活動として、２０１１年の東日本大震災についての話がされた。６人のＪリーガーたちは試合開催日のため当地には足を運べなかったが、ズームで参加。宇賀神は「２０１１年に生まれた子どもたちもいると思うけど、その年にそんな大災害があったんだよ。それを君たちの後にも君たちが伝えて言ってね」と呼びかけた。他にも福島の海や、震災が起きた記憶や教訓のために残されている福島県浪江町の請戸小学校の見学もプログラムには組み込まれた。「ほんとにこんなことあったんだ」と驚きの声があがっていたという。
「スポーツの力で、子どもたちに楽しい思い出をひとつでも作っていくのがアスリートの役割だと思っています」と鈴木。今後も継続して子どもたちに夢を与える活動を続けていくことを誓っていた。
