FW鈴木武蔵(G大阪)、MF荒野拓馬(札幌)、DF宇賀神友弥(岐阜)、DF岡本拓也(湘南)、MF松田天馬(京都)、MF川崎颯太(京都)の6選手が開催に関わる、小学校5〜6年生を対象にしたサッカー大会「株式会社スプリングエステートpresents HEROES CHAMPIONSHIP~プロサッカー選手が創る次世代への架け橋~」が、今月4〜5日の2日間にわたってJヴィレッジ(福島県)で開催された。
主催者の費用全額負担によって、各地から同大会に参加。エントリーしたのは、6選手が主催した地域の大会を勝ち抜いた4チーム、鈴木と荒野によるMUSASHI CUPを制したVITA FC U12(北海道)、宇賀神によるUGAJIN CUPを制したエクセレントフィートFC(埼玉県)、岡本によるOKAMOTO CUPを制したFC小田原(神奈川県)、松田と川崎によるTENMA SOTA CUPを制した園部フットボールクラブ(京都府)。そこに、開催地・福島県の3チーム、リベルダード磐城、FCエルマノス、いわきFC Girls U―13(女子チームで唯一13歳以下で構成)を加えた7チームが、ピッチで熱戦を繰り広げた。
2日間にわたる大会を制したのは、エクセレントフィートFC。MVPには長井隆之介(エクセレントフィートFC)が輝き、MIPは堀江春希(VITA FC U12)と髙橋碧斗(FC小田原)が受賞した。
HEROES CHAMPIONSHIPではサッカー以外の取り組みも試みられた。そのひとつが、2011年の東日本大震災のことを次世代を担う子どもたちに継承していくことだ。東日本大震災後に対応拠点となったJヴィレッジで東日本大震災当時の話を聞いたり、震災が起きた記憶や教訓のために残されている福島県浪江町の請戸小学校を見学したりと、子どもたちは熱心に耳を傾けていた。
また、鈴木、荒野、宇賀神、岡本、松田、川崎の6選手もZoomで参加。クラブの垣根を越えた選手同士の会話やJリーガーとの質疑応答で、子どもたちは大きいに盛り上がった。
初開催となった大会を終え、参加選手の一人である宇賀神は、「各地域を盛り上げたいJリーガーが集まり、一つでも多くの地域で大会を開催していき、日本だけではなく世界のチームも呼べるような全国大会として開催していきたい」と、今後の展望を語った。